横歩取り 4五角戦法対策(16)

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36手目△3八金までの概要

横歩取り 4五角戦法対策変化16
このページは、22手目△2三歩>28手目△3三桂>30手目△6六銀>32手目△6七銀成>36手目△3八金の変化(図1)からです。
横歩取り 4五角戦法対策16-1

[図1]36手目△3八金まで

△3八金は最も積極的な手です。
▲同金と取るしかありませんが、△6七角成で先手玉は受けなしです。
よって、後手玉を詰ますしかないので逆に迷わずに済みます。

36手目に△6八成銀と捨てる変化と比較して、
先手の持ち駒の金駒が「金銀銀」から「金金銀」に変わっていますので、
さらに詰みやすくなっています。
後手玉の形が、飛桂歩+「金駒3枚」の持ち駒で詰みという法則も同じです。

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36手目△3八金~39手目▲3三馬

[図1]から▲同金 △6七角成 ▲3三馬(図2)
横歩取り 4五角戦法対策16-2

[図2]39手目▲3三馬まで

詰み手順については36手目に△6八成銀と捨てる変化と同様ですが、
△6二玉 ▲5一銀と打った後は、金と銀の打ち間違いに気を付ける必要がありません。
以下、5一で清算せずに△7二玉と逃げた場合の手順を解説します。
まずは▲8三金と捨てます。間違っても▲8四桂とは打たないようにします。

39手目▲3三馬~43手目▲8三金

[図2]から△6二玉 ▲5一銀 △7二玉 ▲8三金(図3)
横歩取り 4五角戦法対策16-3

[図3]43手目▲8三金まで

8三玉の形からは、7六の歩を取られないため、そして、8七に入玉されないために
桂歩+「飛金または金2枚」の持ち駒が必要でした。
今回は飛車と金のパターンです。
(尚、厳密に言えば歩は2枚必要です。)

まずは▲8四歩と叩きますが、飛車と金の組み合わせの場合は
△同玉で少し紛れがあます。正解はもう1度▲8五歩と叩く手です。

▲8五歩と叩かずに▲7五金だと△8三玉と引かれてしまい、
▲8四歩 △9二玉となったときに、8三に打って王手がかかる駒がありません。
持ち駒が「金金」では気にする必要がありませんでしたが、
「飛金」では△9二玉の筋に注意が必要です。

43手目▲8三金~47手目▲8五歩

[図3]から△同玉 ▲8四歩 △同玉 ▲8五歩(図4)
横歩取り 4五角戦法対策16-4

[図4]47手目▲8五歩まで

あとは7五に金を打てば、残りは短手数の詰みです。

47手目▲8五歩~49手目▲7五金

[図4]から△同玉 ▲7五金(図5)まで先手勝ち
横歩取り 4五角戦法対策16-5

[図5]49手目▲7五金まで

△8六玉に▲8五飛で8七からの入玉を阻止して詰みです。


次のページでは、少し戻って30手目に△8七銀と打つ変化を解説します。


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