【将棋格言】
玉は下段に落とせ

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「玉は下段に落とせ」の読み方

ぎょくはげだんにおとせ

「玉は下段に落とせ」に関連する主な駒

「玉は下段に落とせ」の出現頻度

★★★★

「玉は下段に落とせ」の説明

相手玉を上から押さえつけたり、あるいは下からの捨て駒を取らせたりして低い位置に誘導すれば、結果的に少ない攻め駒で寄せやすくなる、ということ。
終盤の寄せにおいて、相手玉が相手から見てなるべく低い位置にいると、少ない攻め駒でも詰ましやすくなる。例えば、相手玉が最下段にいれば、歩と金の2枚だけで頭金の詰み形を作ることもできる。しかし、相手玉が中段にいると、包囲するために必要な駒が多くなるうえに、入玉される恐れもある。よって、目先で多少の損をしたとしても、相手玉を下段に落とすことを優先した方が良い。

「玉は下段に落とせ」の例

【将棋格言】第65期王座戦五番勝負 第2局 羽生善治 王座 対 中村太地 六段で「玉は下段に落とせ」を実現した局面

[図1]

上の [図1] は、2017年9月19日に行われた第65期王座戦五番勝負 第2局 羽生善治 王座 対 中村太地 六段で、147手目に羽生王座が王手に対して▲6六香と合駒をした局面。先手が▲8四玉~▲8三玉と指して入玉すると、後手は寄せることが難しくなってしまう。ここは△6六同馬が「玉は下段に落とせ」で、▲8四玉を許さない好手。部分的には大きな駒損であるが、相手玉を寄せてしまえば関係ない。以下、▲同玉△8六馬と上部脱出を阻止して、後手の勝ちとなった。
【将棋格言】第43期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段で「玉は下段に落とせ」という格言通りに対応した局面

[図2]

上の [図2] は、2018年2月24日に行われた第43期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、85手目に永瀬七段が「玉は下段に落とせ」を狙って▲2二銀と打った局面。後手は△同玉と取ってしまうと、入玉が遠くなるうえに、▲2四飛△同歩▲同角が飛車金両取りになる。そのため、本譜では取らなかったが、大きな攻めの拠点として残った。

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