詰将棋:5手詰の問題と解答・解説
【第25問】

目次

5手詰の問題【第25問】

5手詰の詰将棋の問題(第25問)

[第25問]




(もう少し下に解答・解説があります。)


第25問の解答・解説

5手詰の詰将棋の解答(第25問)

[第25問の解答]

▲2五竜 △3三玉 ▲5一角 △4二飛 ▲2三竜 までの5手詰。

大駒が多いうえに中段玉なので考えづらいですが、最も許せない手は△4五玉です。
それを防ぐために▲1二角や▲5六角と打つ手は考えられますが、
▲1二角には△3五玉や△2三歩など、
▲5六角には△3五玉や△4五歩などで詰みません。
この段階で唯一の持ち駒である角を手放してしまうと、
あとは竜で追い回すだけしかできないので、広い玉相手では詰みません。

つまり、初手で角を手放してはならず、かつ、
△4五玉に加えて△3五玉も許せないことが分かります。
そして、それらの条件をすべて満たす手は▲2五竜しかありません。

▲2五竜に対しては△3三玉と引く1手ですが、
今度は△4二玉を防ぐ必要が出てきました。
ここで▲1五角と打てば詰んでいるようにも見えますが、
△2四歩と焦点の歩を打つのが好手です(下図)。

5手詰の詰将棋の解答2(第25問)

[第25問の変化手順]


上図から▲同角 △2二玉 ▲4二角成 △2三歩という変化も、
▲同竜 △4二玉 ▲4四竜 △5二玉という変化もそれぞれ詰みません。

戻って、△3三玉に対しては▲5一角と下から打つ手が正解です。
これで△4二玉を防ぎつつ、2筋で竜の利きを通したままにすることができます。

▲5一角に対して、4二に合駒を打っても間違いではないのですが、
△4三玉の含みを残すために△4二飛と移動合いをするのが作意手順です。
これで▲2三角成には△4三玉があるため、詰ますための手が▲2三竜に限定されます。
詰将棋では「詰み手順を少しでも減らす受け方」も求められるのです。


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