【将棋用語】
詰めろ逃れの詰めろ

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「詰めろ逃れの詰めろ」の読み方

つめろのがれのつめろ

「詰めろ逃れの詰めろ」の説明

自玉にかかった詰めろを消しつつ、相手玉に詰めろをかけること。
相手は詰めろを受ける必要があり、攻守が逆転することも多いため、終盤で好手となりやすい。
大駒を打って自陣と相手陣の両方に利かせたり、駒を相手玉の近くへ進めながら自玉の逃げ道を開けたり、自玉を詰ますために必要な相手の駒を取ることで相手玉を詰ますことができるようになったりと、様々なパターンがある。

「詰めろ逃れの詰めろ」の用例

【将棋用語】「詰めろ逃れの詰めろ」の基本的な部分図

[図1]

上の [図1] は、先手玉に対して△7八金打までの詰めろがかかっている。ここで▲3四角と打てば、角の利きで先手玉に対する詰めろを逃れながら、後手玉が▲5二金までの詰めろとなっている。先手玉と後手玉は位置が離れていることが多いので、「詰めろ逃れの詰めろ」には大駒が関わってくることも多い。
【将棋用語】第23回岡崎将棋まつり「佐々木 勇気 五段 vs 藤井 聡太 三段」で藤井 聡太 三段の玉に詰めろがかかっている局面

[図2]

上の [図2] は、2016年5月1日に第23回岡崎将棋まつりで行われた席上対局「佐々木 勇気 五段 vs 藤井 聡太 三段」の終盤で先手・藤井三段の手番である。実は先手玉には△8五桂と打つ手から23手詰めの詰めろがかかっている。それを受けるために▲8五桂と打った手が、後手玉に対する17手詰めの詰めろとなっていて「詰めろ逃れの詰めろ」だった(下の [図3])。
【将棋用語】第23回岡崎将棋まつり「佐々木 勇気 五段 vs 藤井 聡太 三段」で藤井 聡太 三段が「詰めろ逃れの詰めろ」となる手を指した局面

[図3]

上の [図3] は、[図2] から▲8五桂と打った局面で後手・佐々木五段の手番である。後手玉は、5五にいる飛車を王手で取られる変化で詰んでしまう。そこで5五にいる飛車が取られないように△5九飛成と指した手が、先手玉に対する9手詰めの詰めろとなっていて「詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ」だった(下の [図4])。
【将棋用語】第23回岡崎将棋まつり「佐々木 勇気 五段 vs 藤井 聡太 三段」で佐々木 勇気 五段が「詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ」となる手を指した局面

[図4]

プロレベルの高度な終盤戦では「詰めろ逃れの詰めろ」による激しい攻防の入れ替わりが見所の1つである。

「詰めろ逃れの詰めろ」に関連する用語


 

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