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最短と最長の棋譜の表記
アマチュア将棋において、棋譜を書く機会はほとんどありませんが、
将棋では、棋譜の表記(指し手の符号)について一定の決まりがあります。
基本的には誤解なく通じればいいので、多少の違いは問題ないのですが、
日本将棋連盟が定めている棋譜の表記方法で、ひらがなにした場合、
最も文字数が少ないものと最も文字数が多いものは何になるでしょうか?
余裕のある人は最も文字数が多い棋譜の表記の条件も考えてみてください。
(もう少し下に答えがあります。)
棋譜の表記をひらがなにした場合、
最も文字数が少ないのは
「5五歩」、最も文字数が多いのは
「9九成香左上」です。
棋譜はあまりひらがな表記をしないのですが、
「5五歩」は「ご(ぉ)ご(ぉ)ふ」で3文字(発音上は5文字)です。
「9九成香左上」は「きゅうきゅうなりきょうひだりあがる」と読み、
なんと17文字にもなります。
「9九成香左上」が出現する条件ですが、
後手限定で、かつ、 9八・8八・8九の3か所に成香がいる場合、となります。
さらに、1手前に9九の地点へ先手が駒を打っていたとすると、
「同成香左上」という表記になります。
つまり
何もない9九への移動、もしくは数手前から放置していた先手の駒を取った場合
となり、実戦上はさらに違和感のある棋譜となります。
このような点に着目しても奥が深くてちょっと面白いですね。