対局者の棋力に差がある場合に、棋力が下の対局者のこと。
特に、駒落ちのハンディキャップを付ける場合に使われる。さらに駒落ちの場合は、駒を落としている「上手(うわて)」が必ず先手になるため、「先手」「後手」という表現が「上手」「下手」という表現に変わる。盤面の見方は「下手」が下側(平手戦の先手と同じ)になるため、例えば、飛車落ちの「上手」が初手に角道を開けるための歩を突いたとすると、「△3四歩」となるあたりは少し分かりづらいかもしれない。
マナーとして「上手」と「下手」に分かれた場合は「上手」が「王・王将(おう・おうしょう)」、「下手」が「玉・玉将(ぎょく・ぎょくしょう)」と書かれている駒を使用する。但し、「下手」が年上など、棋力以外に条件(上下関係)がある場合には、譲り合うなどして適宜対応することが望ましい。