最善を逃しており、それと比較すると狙いが中途半端で厳しさに欠けること。「甘い手」は「緩手」と同じ意味になる。
「甘い手」は「疑問手」とほとんど同じ意味ではあるが、そのなかでも「狙いが中途半端な指し手であり、相手が対応をする必要性が下がる」という意味合いが強くなる。つまり「攻めとしては最も厳しい手を指したが、(攻めるのではなく)受けた方が少し良かった」という場合は「疑問手」と言われることが多いものの、「攻めるべき場面で攻めた手だが、最善の攻めではなかった」ならば「甘い手」「甘い攻め」のように言われることが多くなる。
「悪手」のように大きく形勢を損ねるということではないが、相手が手抜きをして的確に攻めてきたり、正確に受け切りを狙ってきたりすると、徐々に形勢に差が付いていくことが多い。