【将棋用語】
パンツを脱ぐ

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「パンツを脱ぐ」の読み方

ぱんつをぬぐ

「パンツを脱ぐ」の説明

穴熊で玉の隣にいる初期位置の桂を跳ねること。主に攻めを手厚くするために行われる。
自玉の堅さを求めて、王手がかかりにくい穴熊に組んだのに、重要な守り駒の桂を跳ねて、自ら隙を生じさせるというのは、一般的な将棋の考え方において矛盾している。そのため、玉の隣が空いた状況を、風通しが良くなってスースーする感覚に重ねたうえで、「こんな手を指しているようでは…」というネガティブな意味合いを強めに込めて例えられている。将棋界では様々な例えが使われているが、分かりやすさ・端的さ・面白さなどに秀でており、長く使われている表現の1つである。
まれに攻めの好手となる場合もあるが、基本的には指さない方が良い。

「パンツを脱ぐ」の用例

【将棋用語】穴熊で「パンツを脱ぐ」手を指した部分図

[図1]

上の [図1] は、穴熊の一部であった2九の桂を▲3七桂と跳ねて「パンツを脱いだ」部分図。
【将棋用語】第4期叡王戦段位別予選九段戦 福崎文吾九段 vs 屋敷伸之九段 で「パンツを脱ぐ」手を指した局面

[図2]

上の [図2] は、第4期叡王戦段位別予選九段戦 福崎文吾九段 vs 屋敷伸之九段の55手目に先手の福崎九段が2九にいた桂を▲3七桂と跳ね、いわゆる「パンツを脱ぐ」手を指した局面。4五を争点として、積極的に攻める意味合いがあり、主導権を握る好手であった。
【将棋用語】第59期王位戦七番勝負 第7局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 棋聖で「パンツを脱ぐ」とされた手を指した局面

[図3]

上の [図3] は、2018年9月26日から27日にかけて行われた第59期王位戦七番勝負 第7局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 八段の73手目に先手の豊島棋聖が8九にいた桂を7七へ跳ねた局面。いわゆる「パンツを脱ぐ」手で、先手の穴熊が一気に弱体化したが、桂跳ねによって6五の地点に利きを足し、後手の攻めを押さえ込む有力な指し手であった。

「パンツを脱ぐ」に関連する用語

「パンツを脱ぐ」に関連する格言


 

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