[図1]
上の [図1] は、先手の桂が▲2五桂と跳ねた手に対して、後手が3三にいた桂を△4五桂として「跳ね違いの桂」を見せた部分図。先手の桂による攻めが少し空振っているだけでなく、後手の桂が中央に利いてきているので、攻防の手筋と言える。[図2]
上の [図2] は、第3期叡王戦決勝七番勝負 第1局 金井恒太 六段 対 高見泰地 六段で、41手目に先手の金井六段が▲2五桂と跳ねた局面。2五の桂は先手の飛車先の負担になっているので、△4五桂の「跳ね違い」が手筋。△4五桂は先手の玉頭を狙いつつ、歩を入手したら△3七歩という攻め筋も見ている、とても味が良い手である。中央方面へ跳ねることができる場合には、相手の桂より働きが良いことも多いので、桂を取るよりも「跳ね違いの桂」を優先的に考えたい。- スポンサーリンク -
将棋解説 |
---|
実戦解説一覧 |
- スポンサーリンク -