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「5三のと金に負けなし」の読み方
ごさんのときんにまけなし
「5三のと金に負けなし」に関連する主な駒
「5三のと金に負けなし」の出現頻度
★☆☆☆☆
「5三のと金に負けなし」の説明
中盤から終盤に差し掛かる局面において、先手は5三、後手は5七に と金があると、相手の囲いを弱体化しながら駒得にもなりやすいので寄せが速くなる、ということ。
「と金」は金と同じ動きするにもかかわらず、取られると歩に戻る。よって、と金で相手の囲いに迫って駒交換に持ち込めば、囲いを崩しつつ駒得になるのでプラスが大きい。そして、と金が中央にいれば、相手の囲いに関係なく活用を見込める。
この格言においては、主に▲5三歩成や△5七歩成と5筋を突破しつつ、かつ、と金が残った場合の厳しさを表していると思われる。状況を絞ることで分かりやすくなっているが、実戦で生かすならば5三や5七に限る必要はない。早い段階で相手の囲いの近くに と金を作るか、あるいは近づけることができれば、同様に厳しい。
「5三のと金に負けなし」の例
[図1]
上の [図1] は、2018年8月22日から23日にかけて行われた
第59期王位戦七番勝負 第4局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 棋聖の65手目に先手の豊島棋聖が▲5三歩成と指した局面。と金の攻めが強力なうえに、後手陣の金駒は左右に分断されて働きが悪くなり、「5三のと金に負けなし」で優位に立った。
「5三のと金に負けなし」に関連する用語
「5三のと金に負けなし」に関連する格言
下段の香に力あり
三桂あって詰まぬ事なし
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