詰将棋:1手詰の問題と解答・解説
【第43問】

目次

1手詰の問題【第43問】

1手詰の詰将棋の問題(第43問)

[第43問]

point
ここがポイント!
符号は気にしなくていいです。



(もう少し下に解答・解説があります。)


第43問の解答・解説

1手詰の詰将棋の解答(第43問)

[第43問の解答]

▲1一飛上成 までの1手詰。
(「いちいちひあがるなる」と読みます。)

問題図では2枚の飛車が相手の玉で取られそうになっています。
攻め方の駒は盤上の2枚だけですから、どちらの飛車も取られる訳にはいきません。
よって、飛車同士で紐を付けつつ、かつ、王手をかけることになりますが、
1一に飛車を成れば、実現することができそうです。

そして、問題はどちらの飛車を1一に成るかです。
3一の飛車を成ってしまうと、△3三玉と逃げられてしまうので、
正解は1三の飛車を1一に成る手になります。

詰将棋としては、ここまで考えることができれば正解です。

符号(答え方)についてですが、1一へ動くことのできる飛車は2枚あるので、
単に「▲1一飛成」だけではどちらの飛車を動かしたのかが分かりません。

動かす大駒の候補が複数ある場合には、
「上(あがる)・寄(よる)・引(ひく)」という動作で駒を特定できるか考えます。
(2枚とも寄る場合に限り「左」「右」で区別します。)

1三の飛車は1一へ上がっていくので「▲1一飛」に「上」を付けます。
そして、移動元か移動先が相手陣の場合は、必ず最後に「成」「不成」を付けるので、
追加で「成」も付けて「▲1一飛上成」が正解です。

尚、3一の飛車が1一へ成る場合は「▲1一飛寄成(よるなる)」となります。

符号のルールは知らなくても特に問題はありませんが、
詰将棋解答選手権等の大会に出場する場合にはしっかりと押さえておきたいです。


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