目次
3手詰の問題【第29問】
[第29問]
ここがポイント!
余力のある人は、正解手順以外で詰まないことまで確認してみてください。
3手詰の第28問
3手詰の第30問
(もう少し下に解答・解説があります。)
第29問の解答・解説
[第29問の解答]
▲1五飛 △同玉 ▲2五金 までの3手詰。
問題図から△1三玉と
引かれてしまうと、玉が広くなってしまうので、
それを阻止する手から考えたいです。
▲1六飛は自然ですが、詰みません。これは少し難しいので後述します。
正解は▲1五飛です。あえて△同玉と取らせることで飛車の近くに呼び寄せます。
そして、▲2五金と打てば、2六の飛車取りを受けながら、王手をかけることができ、
この場合は相手玉が狭いので、詰んでいます。
詰将棋としては、上記まで分かれば十分です。
ここから先は詰まない手順の話をしますので、余力のある人だけご覧ください。
3手詰の第28問
3手詰の第30問
問題図から▲1六飛と寄った場合、△1五歩か△2四玉で詰みません。
△1五歩も変化は多いのですが、△2四玉で凌ぐ変化を解説します。
これに対しては、▲2五金が最も有力となります。
金が1~3筋に利いていますし、1六の飛車の縦利きを遮っていません。
以下、玉方は△3三玉と引くしかありませんが、
攻め方も持ち駒がないので▲3六飛と
回るくらいしか有効な王手がありません。
そこで、△2二玉ならば▲4二飛成 △1三玉に▲1六飛と再度回って詰みです(下図)。
[第29問の変化局面1]
ところが上記手順のなかで、▲3六飛に対して、△2二玉と引かずに、
△3五歩と
中合いする受けの
好手があります(下図)。
[第29問の変化局面2]
▲同飛上と取らせてから△2二玉と引けば、
先程の手順と同様に▲4二飛成 △1三玉と進んだ後、
今度は1筋に飛車を回ることができません(下図)。
[第29問の変化局面3]
そして、▲1四歩は
打ち歩詰めの反則なので、これは逃れています。
この辺りの手順まで読み切れていれば有段者です。
詰将棋で「詰ます」ことができるようになったら、
それ以外の手順で「詰まない」ことを読むクセを付けると、より棋力向上に役立ちます。
3手詰の第28問
3手詰の第30問
トップページ
3手詰:第26~30問