【将棋手筋】
手裏剣の歩

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「手裏剣の歩」の読み方

しゅりけんのふ

「手裏剣の歩」に関連する主な駒

「手裏剣の歩」の出現頻度

☆☆☆☆

「手裏剣の歩」の説明

相手陣から数えて、相手の駒が三~五段目にある筋で二~四段目に打つ歩のこと。
要は「相手に駒の裏に歩を垂らして攻める」ことであり、そのような歩を打たれることを「手裏剣が飛んでくる」と言う場合もある。
次に、価値の高い「と金」を作って確実に攻めていくことも狙いだが、その駒を取らせて相手陣のバランスを崩したり、相手に攻めを焦らせたりする狙いもある。

「手裏剣の歩」の例

【将棋手筋】「手裏剣の歩」が厳しい部分図

[図1]

上の [図1] は、後手が8筋を飛車で守っているので先手からは飛車が成り込めない。ここで▲7二歩と「手裏剣の歩」を打つと、△同飛には▲8三飛成があるし、放置をすると▲7一歩成から桂を取る手が厳しい。また△9四歩 ▲7一歩成 △9三桂と逃げても、▲7二と と引けば△同飛に▲8三飛成が実現する。
【将棋手筋】第3期叡王戦決勝七番勝負第2局 金井六段vs高見六段で「手裏剣の歩」とされた手を指した局面

[図2]

上の [図2] は、第3期叡王戦決勝七番勝負第2局 金井六段vs高見六段で54手目に後手の金井六段が△2二銀と引いた局面。ここで、先手の高見六段は▲7二歩と「手裏剣の歩」を打った。攻めとしてはとても遅いが、歩を取ってくれれば、飛車が8筋から逸れるので、1歩で1手を稼ぐことができる。また後手陣に角打ちの隙が生じているので、▲4六角のように角交換を挑めるようにもなる。

「手裏剣の歩」に関連する用語

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