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「歩越し銀には歩で受けよ」の読み方
ふごしぎんにはふでうけよ
「歩越し銀には歩で受けよ」に関連する主な駒
「歩越し銀には歩で受けよ」の出現頻度
★☆☆☆☆
「歩越し銀には歩で受けよ」の説明
序中盤において、相手が歩を突いていない筋で銀を四段目に上がってきた場合、自分はその筋の歩を1つ突いておけば、相手の仕掛けをけん制しやすくなる、ということ。
部分的な形としては、相手から見て歩が三段目、銀が四段目になっている。そこで自分が歩を1つ突けば、相手の銀と自分の歩が1マスを隔てて向かい合っているため、まずは銀の直進を防ぐことができている。また、相手が銀で攻めるためには、そのとなりの筋の歩と併せて使うことになるが、銀取りに歩を突いて位置をずらすことで連携を弱める含みが生じている。
この格言は「歩越し銀には歩で対抗」と言われることもある。
「歩越し銀には歩で受けよ」の例
[図1]
上の [図1] は、2018年7月4日から5日にかけて行われた
第59期王位戦七番勝負 第1局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 八段の24手目に後手の豊島八段が△4四銀と上がった局面。この4四にいる銀が、4三の歩の1つ前方のマスにいるため「歩越し銀(ふごしぎん)」と言われている。対して、先手の菅井王位は「歩越し銀には歩で受けよ」で▲4六歩と突いた。先手陣の厚みを築いたり、後手の銀の進出を止めたりするだけでなく、▲4五歩と突いて△同銀と取らせることで後手の左銀の働きを弱める(5五への地点に利きがなくなる)ことができるといった効果がある。
「歩越し銀には歩で受けよ」に関連する用語
「歩越し銀には歩で受けよ」に関連する格言
飛車は十字に使え
歩のない将棋は負け将棋
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