【将棋手筋】
成り捨て

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「成り捨て」の読み方

なりすて

「成り捨て」に関連する主な駒

「成り捨て」の出現頻度

★★☆☆☆

「成り捨て」の説明

相手陣で相手がタダで取ることができるマスに、相手の駒を取らずに成ること。
取られてしまうと部分的には駒損ではあるが、自分の邪魔駒を消去して攻めに勢いを付けたり、相手の駒を上ずらせて働きを弱くしたりすることが狙いとなる。

「成り捨て」の例

【将棋手筋】第3期叡王戦決勝七番勝負第1局 金井六段vs高見六段で「成り捨て」が好手となる局面

[図1]

上の [図1] は、第3期叡王戦決勝七番勝負第1局 金井六段vs高見六段の47手目の局面。現局面で2八にいる飛車が敵陣に成り込むためには、2五の桂が邪魔になっている。そこで▲3三桂成と「成り捨て」て飛車先を通すのが好手となる。
【将棋手筋】第4期叡王戦七番勝負 第1局 高見泰地 叡王 対 永瀬拓矢 七段で「成り捨て」とされた手を指した局面

[図2]

上の [図2] は、2019年4月6日に行われた第4期叡王戦七番勝負 第1局 高見泰地 叡王 対 永瀬拓矢 七段の53手目に先手の永瀬七段が、3四にいた歩を▲3三歩成と「成り捨て」た局面。折角の拠点を放棄しているようだが、3六にいる飛車先を軽くする好手で、△同桂は4四の銀がタダ、△同角は▲4四銀 △同角で3二の金がタダ、そして△同金は▲4四銀 △同金に▲3二飛成と成り込まれてしまう。敢えて と金を取るならば△同銀だが、先手に1手の余裕が生じるので▲7五歩~▲2四歩のような手順が間に合う。

「成り捨て」に関連する用語

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