[図1]
上の [図1] は、後手が8筋を飛車で守っているので先手からは飛車が成り込めない。ここで▲7二歩と「手裏剣の歩」を打つと、△同飛には▲8三飛成があるし、放置をすると▲7一歩成から桂を取る手が厳しい。また△9四歩 ▲7一歩成 △9三桂と逃げても、▲7二と と引けば△同飛に▲8三飛成が実現する。[図2]
上の [図2] は、第3期叡王戦決勝七番勝負第2局 金井六段vs高見六段で54手目に後手の金井六段が△2二銀と引いた局面。ここで、先手の高見六段は▲7二歩と「手裏剣の歩」を打った。攻めとしてはとても遅いが、歩を取ってくれれば、飛車が8筋から逸れるので、1歩で1手を稼ぐことができる。また後手陣に角打ちの隙が生じているので、▲4六角のように角交換を挑めるようにもなる。- スポンサーリンク -
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