[図1]
上の [図1] は、2020年3月5日から6日にかけて行われた第69期王将戦七番勝負 第5局 渡辺 明 王将(三冠) vs 広瀬 章人 八段の対局で79手目に先手の渡辺王将が▲4六桂と銀取りに打った局面。対して△4五銀と逃げる手もあるが、▲3三歩~▲3四歩の攻めが分かりやすい。本譜は「不利なときは戦線拡大」で△1九角 ▲3八飛 △7五歩と進めた(下の [図2] )。[図2]
まずは△1九角と飛車取りに打って盤上の駒を増やし、4六の桂を跳ねたら角が自陣へ利いてくるようにしたうえで、△7五歩と突き捨てた。▲同歩 △同銀と活用されたくはないが、△7六歩と取り込まれるのも気持ちが悪いので、対応は悩ましい。[図3]
上の [図3] は、[図2] から進んで114手目に後手の広瀬八段が△8三香と打った局面。7筋は△7六歩~△7五桂が実現しており、先手玉もかなり危なくなっている。形勢は未だに先手が良いものの、勝負型になっており、この後に先手が間違えて逆転した。- スポンサーリンク -
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