[図1]
上の [図1] は、後手の高美濃がしっかりとしているようだが、▲7五歩と突いて、△同歩に▲7四歩と打つ(下図)。[図2]
上の [図2] から、桂を逃げれば▲7三香と打ち込んで金駒を剥がすことができるし、△同金ならば「金は斜めに誘え」が実現して▲6三香と打つ攻め筋が生じる(下図)。[図3]
上の [図3] では、飛車の利きがあるので△同銀と取ることはできないし、△7一金と逃げても▲6二香成とすれば、やはり金駒を剥がすことができる。[図4]
上の [図4] は、2020年6月28日に行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第2局 渡辺明 棋聖 対 藤井聡太 七段の70手目に後手の藤井七段が△7五桂と打った局面。先手は8七の金を逃げるしかないが、▲9七金と寄るのでは働きが悪く、後手の拠点も残ったままなので、▲7六金と歩を取るしかない。それが結果的に「金は斜めに誘え」となっており、8七の打ち込みが残っている先手玉はかなり危険な形となった。- スポンサーリンク -
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