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「攻めるは守るなり」の読み方
せめるはまもるなり
「攻めるは守るなり」に関連する主な駒
「攻めるは守るなり」の出現頻度
★★★★☆
「攻めるは守るなり」の説明
自分が攻めることで、結果的に相手からの攻めを緩和できる場合もある、ということ。
自分の攻めによって相手が受けに持ち駒を使ってくれれば、それだけ相手の戦力ダウンに繋がる。また、相手玉が危険な状態になれば、相手の攻め方に制約が加わることもある。例えば、角打ちによる王手がかかる場合、相手は王手飛車取りがかかる位置に飛車を打つことができない。他、自分の持ち駒に銀が加わると相手玉が詰む場合、相手は銀を捨てて攻めづらい。このように、攻防が絡んだ含みのパターンは多岐に渡る。
さらに、攻め合いになると局面が複雑になるので、相手が間違えやすくなるという面もある。もちろん、自分も間違えやすくはなるが、自分の形勢が悪いほど逆転を狙って積極的に攻めた方が良い。
自分だけが一方的に攻めていれば理想的であるが、それは簡単な話ではない。むしろ、焦り過ぎて攻めを切らされてしまっては勝ち目がなくなる。少なくとも、相手から一方的に攻められないように、相手に合わせて攻めの準備を進めることが重要となる。
「攻撃は最大の防御」ということわざと基本的な考え方は同じである。
「攻めるは守るなり」の例
[図1]
上の [図1] は、2020年7月16日に行われた
第91期棋聖戦五番勝負 第4局 渡辺明 棋聖 対 藤井聡太 七段の対局で55手目に先手の藤井七段が▲8六同歩と応じた局面。後手は3四の金取りがかかっているので、△2四金と逃げる手も有力だが、▲3四歩からの攻めを受け切る必要がある。本譜において、後手の渡辺棋聖は「攻めるは守るなり」で△9四桂と打ち、次の△8六桂を狙った。以降、先手が受けに回ったことで攻め合いの形ができたので、非常に難しい勝負が続いた。
「攻めるは守るなり」に関連する用語
「攻めるは守るなり」に関連する手筋
攻めは飛車角銀桂
俗手の好手
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