【将棋用語】
居玉

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「居玉」の読み方

いぎょく

「居玉」の説明

初期位置(先手ならば5九、後手ならば5一)にいる玉のこと。あるいはその位置に玉がいること。
「居玉は避けよ」という格言があるように、戦いが起こった場所から近くなる確率が高く、流れ弾に当たりやすくなるため、推奨はされない。
しかし、角換わりや藤井システムのような戦法の一部の変化では、居玉のままが最善という変化もある。

「居玉」の用例

「居玉のままだったので、あっさり詰まされてしまった。」
【将棋用語】角換わりで「居玉」のまま戦う例

[図1]

上の [図1] は、1手損角換わりの定跡形。先手が早繰り銀で先攻しようとしている。後手は飛車の横利きを生かして受けようとしているため、それを遮らないように「居玉」のままにしている。玉が動いてしまうと逆に受けにくくなるという例外的な局面。
【将棋用語】藤井システムで「居玉」のまま戦う例

[図2]

上の [図2] は、藤井システムの定跡形。後手が居飛車穴熊に囲おうとしているため、先手は攻めの主導権を握ろうと「居玉」のままにしている。この工夫によって、先手は桂跳ねや端歩の突き越しが間に合ううえに、四間飛車を右四間飛車に振り直すこともできる。玉が動くよりも攻めの陣形整備を優先させる例外的な局面。

「居玉」に関連する格言


 

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