【将棋用語】
居飛車の税金

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「居飛車の税金」の読み方

いびしゃのぜいきん

「居飛車の税金」の説明

居飛車対振り飛車の対抗型で、居飛車側が飛車側の端歩を突く1手のこと。
振り飛車側の玉(相手玉)からも居飛車側の玉(自玉)からも程遠い場所の歩であり、攻めや受けに直接生きることは少ない。しかし、飛車側の端歩を突いておかないと、振り飛車側の角が端に出てきたり、端から覗いたりして、振り飛車側が有利になる変化が多い。
「本来は突きたくないが突かなければならない」歩を突く1手が、「本来は払いたくないが払わなければならない」税金に似ているため、このように言われている。

「居飛車の税金」の用例

【将棋用語】「居飛車の税金」と言われる端歩突き

[図1]

上の [図1] は、先手の手番であるが、▲2六飛のような飛車浮きに対しては、△1五角のように後手の角が飛び出してくる手が気になる。ここは、将来的な△1五角を防ぐためだけに▲1六歩と突いて「居飛車の税金」を払っておく。
【将棋用語】第59期王位戦七番勝負 第1局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 八段で「居飛車の税金」とされた手を指した局面

[図2]

上の [図2] は、2018年7月4日から5日にかけて行われた第59期王位戦七番勝負 第1局 菅井竜也 王位 対 豊島将之 八段の30手目に後手の豊島八段が△9四歩と突いて「居飛車の税金」を払った局面。後手は9筋から端攻めをする訳ではないので、できれば指したくないが、先手が▲9五角と出る変化を消すことで、後手は飛車や右桂が使いやすくなった。

「居飛車の税金」に関連する用語

「居飛車の税金」に関連する格言


 

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