【将棋用語】
持将棋

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「持将棋」の詳細

将棋用語
持将棋
読み方
じしょうぎ
説明
お互いに玉が敵陣に入り、どちらも相手の玉を詰ます見込みがない場合に、両対局者の合意によって無勝負となるルールのこと。
持将棋が成立するためには、大駒1枚を5点、小駒1枚を1点として盤上の駒及び持ち駒を数え、両対局者の点数がそれぞれ24点以上となることが条件となる。(玉は点数として数えない。)
条件を満たす場合には、原則として手番の側が「持将棋にしませんか?」「引き分けにしませんか?」のような感じで相手に持ち掛ける。条件を満たしたからと言って、すぐに持将棋を提案する必要はないが、拒否されたら指し続けるしかない。しばらく指して、再度、持将棋を提案しても良い。この辺りは厳密なルールがないのでお互いの息を合わせる必要はある。
持将棋が成立した場合は、千日手の場合と同様に先後入れ替えで指し直しとなることが多い。
「両対局者の合意」というあいまいな要素があるため、アマチュア大会ではほとんど採用されていなかった。2013年10月1日からはプロの公式対局においても「入玉宣言法」というルールが追加された。
尚、入玉時の決着について、「入玉宣言法」を採用している場合には、その旨と条件が明記されているが、「入玉宣言法」を採用していない将棋(インターネットや道場での一般対局など)であっても、「持将棋」のルールは必ず有効である。
用例
【将棋用語】2013年4月13日に行われた第2回電王戦第4局の「塚田泰明九段 vs Puella α(プエラ アルファ)」で「持将棋」となった局面

[図1]

上の [図1] は、2013年4月13日に行われた第2回電王戦 第4局の「塚田泰明九段 vs Puella α(プエラ アルファ)」で230手にて「持将棋」となった局面。後手の塚田九段が敗勢であったが、お互いが入玉した後、塚田九段がPuella αの駒を多く取ることに成功し、点数が24点に達した。この対局は規定により「引き分け」のまま決着となり、指し直しは行われなかった。
【将棋用語】2018年2月27日に行われた第2回電王戦第4局の第31期竜王戦6組ランキング戦「牧野光則 五段 vs. 中尾敏之 五段」で「持将棋」となった局面

[図2]

上の [図2] は、2018年2月27日に行われた第31期竜王戦6組ランキング戦「牧野光則 五段 vs. 中尾敏之 五段」で420手指された局面。中尾五段は、この対局に勝てば順位戦でC級2組に復帰して現役続行、負けると引退に大きく近づく1局だった。後手の中尾五段が劣勢であったが、執念で入玉をした後、駒を増やして点数を24点としている。その後、後手の点数が減る見込みがなくなったため、両者の合意により「持将棋」成立となった。
午前10時から始まった対局は「持将棋」が成立した時点で翌日の午前1持44分となっていた。その30分後から先後入れ替えで指し直しとなり、牧野五段が勝利した。中尾五段が後日の対局が最後のチャンスであったが、負けたため引退が決まった。
【将棋用語】2000年1月17日に放送された第49回NHK杯テレビ将棋トーナメント「神吉宏充 六段 vs 鈴木大介 六段」で「持将棋」となった局面

[図3]

上の [図3] は、2000年1月17日に放送された第49回NHK杯テレビ将棋トーナメント「神吉宏充 六段 vs 鈴木大介 六段」で184手目の局面。ここで、後手の鈴木六段が「持将棋」を提案し、先手の神吉六段 が合意したため、持将棋成立となった。現局面ではお互いに入玉していないが、先手が入玉を狙えば相入玉となる可能性が高い。そのため、厳密に言えばルールの適用範囲外ではあるが、持将棋成立自体は問題視されていない。但し、アマチュア大会などで入玉宣言法が採用されていない場合は、勝手に判断せず審判の判断を仰いだ方が無難ではある。
尚、この局面における点数は先手28点・後手26点であるが、後手は取られやすい駒が多い。形勢も先手優勢で、指し続ければ、かなり手数は長くなるが、後手は持将棋成立の点数(24点)を満たせず、次第に追いつめられて、先手が勝ちとなる可能性が高いと言われている。
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