[図1]
上の [図1] は、序盤早々、後手が桂を跳ねてきたので、先手が桂取りに歩を突いた局面。桂以外の駒が攻めに間に合っていないので、後手から継続する攻めはない。後手は桂を逃げることはできないし、桂と交換できる駒も歩しかない。よって、先手は歩で桂を取ることに成功した。「桂の高跳び歩の餌食」が分かる典型的な局面である。[図2]
上の [図2] は、第3期叡王戦決勝七番勝負 第1局 金井恒太 六段 対 高見泰地 六段で、42手目に後手の高見六段が△4五桂と跳ねた局面。「桂の高跳び歩の餌食」とばかりに▲4六歩と突くと、△3七角 ▲同銀 △同桂成となり、後手の駒損だが、先手玉の近くに成駒を作りながら攻め込めるので後手優勢となる。本譜では以降も▲4六歩と突かれることはなかった。桂を跳ねる際には簡単に歩で取られることがないようにしっかりと先を読んでおくことが重要である。- スポンサーリンク -
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