【将棋格言】
歩のない将棋は負け将棋

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「歩のない将棋は負け将棋」の読み方

ふのないしょうぎはまけしょうぎ

「歩のない将棋は負け将棋」に関連する主な駒

「歩のない将棋は負け将棋」の出現頻度

★★★★★

「歩のない将棋は負け将棋」の説明

中終盤において、最も使い道の多い歩が持ち駒になければ、攻めが続かなかったり、受け方が苦しくなったりする恐れが高まるので、盤上の歩も含めて大事に扱った方が良い、ということ。
歩は枚数が多く、また1つ前のマスにしか動けないため、基本的には最も価値が低い駒である。しかし、中盤以降で持ち駒に歩が1枚もないと、攻めにおいては、継ぎ歩・垂れ歩・叩き・打ち捨てなどができない。そして、受けにおいては、飛・角・香で攻められたときに、価値の高い駒を合駒に使わなければならない場面も出てくる。つまり、有効な指し手が少なくなるので、自分の持ち駒には歩があるようにしておくとともに、相手の持ち駒に歩がない場合は、歩を渡さないようにすると良い。
一歩千金」という格言と同じことを表している。

「歩のない将棋は負け将棋」の例

【将棋格言】第31期竜王戦七番勝負 第4局 羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段で「歩のない将棋は負け将棋」となった局面

[図1]

上の [図1] は、2018年11月24日から25日にかけて行われた第31期竜王戦七番勝負 第4局 羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段の104手目に後手の羽生竜王が△8六同歩とした局面。先手は次の△8七歩成を防ぐ必要があるものの、▲8八歩と打つ1歩がなく「歩のない将棋は負け将棋」となっていた。本譜で先手の広瀬八段は、止む無く▲8四桂と打って受けたが、持ち駒の桂を使ってしまったうえ、8七の隙は解消されておらず、受け方としては不満である。

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