[図1]
上の [図1] は、第30期竜王戦七番勝負第3局 渡辺竜王vs羽生棋聖で、99手目に先手の羽生棋聖が▲3八金と打った局面。ここで竜を逃げてしまっては、穴熊を再生されて粘られてしまう。先手の渡辺竜王は「終盤は駒の損得より速度」で△3八同竜と切って、先手の穴熊を崩し、寄せ切った。[図2]
上の [図2] は、2018年1月13日から14日にかけて行われた第68期王将戦七番勝負 第1局 久保利明 王将 対 渡辺明 棋王の90手目に後手の久保王将が△9二玉と引いた局面。現局面では先手の5八の金がタダで取られてしまう状態だが、先手の渡辺棋王は「終盤は駒の損得より速度」で▲7八歩と打った。後手の久保王将は△5八角成と金を取ったが、後手の攻め駒が玉から離れたので先手玉が安全になり、先手は攻めるための手番を握ることができた。- スポンサーリンク -
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