[図1]
上の [図1] は、第43期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、41手目に永瀬七段が▲6四角と打った手に対して、42手目に後手の渡辺棋王が「角には角」で△7三角と打った局面。先手は角を有効に動かせなくなり、後手はしっかりと飛車取りを受けることができた。もちろん、これは先手も読み筋で、後手に「角を打たせた」とも言える。先手にとっては、後手の持ち駒から角がなくなったので、先手陣に角を打ち込まれる心配がなくなっている。以下、▲6五歩△7五歩と難しい戦いが続いた。[図2]
上の [図2] は、2018年11月24日から25日にかけて行われた第31期竜王戦七番勝負 第4局 羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段の79手目に先手の広瀬八段が▲6七角と、持ち駒の角を打って、「角には角」で対抗した局面。後手の4五の角は攻防に働いているが、逃げると働きが弱くなるうえに3四の銀が取られてしまう。本譜で後手の羽生竜王は△同角成としたが、先手は手順に相手の角を盤上から消すことができた。- スポンサーリンク -
- スポンサーリンク -