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「角筋は受けにくし」の読み方
かくすじはうけにくし
「角筋は受けにくし」に関連する主な駒
「角筋は受けにくし」の出現頻度
★★★☆☆
「角筋は受けにくし」の説明
相手の角の利きを自分の駒によって遮断し続けるのは難しい、ということ。
例えば、角で王手がかかっている場合、合駒をすれば回避できるが、その合駒は動くことができないか、あるいは動きが限定されているので、働きが弱くて狙われやすい。また取られてしまうと再び角の利きが通ってしまう恐れが高まる。
特に、角によって斜め上から玉や飛車などを直接狙う「
こびん攻め」は頻出手筋である。斜め上からだと、歩や桂などの安い駒を使って攻めやすくなるので、大きく駒得したり、絶好の拠点ができたりする可能性が高い。
よって、相手の角に対しては、その利きの先に玉や飛車がいないようにするか、角を早めに追い払うか、あるいは二重・三重に利きを止めておくことが重要である。逆に、自分の角においては、狙われにくい配置にしたうえで、その利きで相手にとって価値の高い駒を狙うと良い。
「
玉は敵の角筋を避けよ」という格言もあり、こちらは玉に限定しているが、ほとんど同じ意味合いである。
「角筋は受けにくし」の例
[図1]
上の [図1] は、2017年11月23日から24日にかけて行われた
第30期竜王戦七番勝負第4局 渡辺竜王vs羽生棋聖で、58手目に後手の羽生棋聖が△3四角と打った局面。間接的に先手玉を睨み、「角筋は受けにくし」となっている。実戦では、この角の利きを遮断するために▲4五桂と打ったが、相手の歩で取ることができる位置であり、やや苦しい受けを強いられた。
[図2]
上の [図2] は、2018年10月16日に行われた
第66期王座戦五番勝負 第4局 中村太地 王座 対 斎藤慎太郎 七段の66手目に後手の斎藤七段が△7六歩と突いた局面。4四の角がいるために、「角筋は受けにくし」で先手は7七にいる駒取りが受けづらい。何も受けないと△7七歩成~△7六歩を繰り返されて、先手は囲いの駒を一気に剥がされてしまう。
「角筋は受けにくし」に関連する用語
「角筋は受けにくし」に関連する手筋
「角筋は受けにくし」に関連する格言
角交換に5筋の歩を突くな
角には角
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