【将棋格言】
と金の遅早

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「と金の遅早」の読み方

ときんのおそはや

「と金の遅早」に関連する主な駒

「と金の遅早」の出現頻度

★★☆☆☆

「と金の遅早」の説明

と金を作って攻めに使うまでは手数がかかるものの、実現すれば厳しい、ということ。
まず、と金を作るためには歩を進めたり、垂らしたりする手に加えて、歩を成る1手が必要となる。そして、と金は相手の囲いから離れた場所にしか作れないことも多いうえに、1マスずつしか近づくことができない。しかし、と金が相手の駒に近づいて角取りや銀取りなどがかかるようになると一気に状況が変わる。相手が駒を逃げれば自分だけが攻めていることになるし、駒交換になれば相手陣を弱体化させながら大きな駒得をしていることになる。
と金攻めは、と金の到達が間に合うか否かの判断が最も重要である。間に合わなければ費やした手が無駄になってしまう可能性が高い。

「と金の遅早」の例

【将棋格言】第66期王座戦五番勝負 第1局 中村太地 王座 対 斎藤慎太郎 七段の対局で「と金の遅早」となった局面

[図1]

上の [図1] は、2018年9月4日に行われた第66期王座戦五番勝負 第1局 中村太地 王座 対 斎藤慎太郎 七段の87手目に先手の斎藤七段が2三にいた と金を「と金の遅早」で▲3二と と動かした局面。先手は少々攻め駒不足であるが、と金の応援が間に合えば手厚い攻めとなる。後手も攻め駒不足なので、先手の無理攻めを期待しているのだが、確実な攻めを見せられてしまうと、勝つためには攻め合いしか選択肢がなくなってしまう。

「と金の遅早」に関連する用語

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