【将棋格言】
玉の守りの金を攻めよ

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「玉の守りの金を攻めよ」の読み方

ぎょくのまもりのきんをせめよ

「玉の守りの金を攻めよ」に関連する主な駒

「玉の守りの金を攻めよ」の出現頻度

★★★★

「玉の守りの金を攻めよ」の説明

相手玉に迫る際は、その近くの金を取るように攻めていくのが良い、ということ。
金を取ることができれば、持ち駒に金を増やしながら、相手玉を薄くすることもできる。金は寄せに役立つ可能性が高く、守備力も高いので、他の駒を取るよりも自分にとってのプラスと相手にとってのマイナスがそれぞれ大きくなりやすい。
また、相手が金を逃げれば、手番を握ったままなので攻め続けることができるうえに、相手玉の近くに拠点が残ったり、相手陣が崩れて弱体化したりするメリットがある。

「玉の守りの金を攻めよ」の例

【将棋格言】第67期王将戦七番勝負 第3局 久保利明 王将 vs 豊島将之 八段の対局で「玉の守りの金を攻めよ」となった局面

[図1]

上の [図1] は、第67期王将戦七番勝負 第3局 久保王将 vs 豊島八段で、83手目に先手の久保王将が▲5一銀と打った局面。後手は6二の金が守りによく利いているので、有効な王手はかからず、詰みもない。しかし、逆に6二の金さえいなくなってしまえば、有効な王手がかかるようになり、詰み筋も出てきて寄せやすくなる。そこで「玉の守りの金を攻めよ」で金取りに打った▲5一銀が厳しい手となった。
【将棋格言】第43期棋王戦五番勝負 第3局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段で「玉の守りの金を攻めよ」という格言通りの手が有効な局面

[図2]

上の [図2] は、第43期棋王戦五番勝負 第3局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、77手目の局面。後手玉はまだまだ寄らないので、▲4一角や▲7一角と打って「玉の守りの金を攻めよ」の格言通りに攻める手が良い。尚、このような角を打つ時は「金をかわされても大丈夫か」「簡単に角を捕獲されないか」ということをしっかりと確認する必要はある。
【将棋格言】第89期棋聖戦五番勝負 第1局 羽生善治 棋聖 対 豊島将之 八段で「玉の守りの金を攻めよ」とされた手を指した局面

[図3]

上の [図3] は、2018年6月6日に行われた第89期棋聖戦五番勝負 第1局 羽生善治 棋聖 対 豊島将之 八段で54手目の局面。後手は何とかして先手陣を攻めたいが、有効な拠点がない。また、ゆっくりと攻める準備をしている余裕もない。ここで後手の羽生棋聖は「玉の守りの金を攻めよ」で△3六桂と打った。4八の金を王手で取る手は確実な攻めで、4八の金に逃げられても、桂が攻めの拠点として残る。

「玉の守りの金を攻めよ」に関連する用語

「玉の守りの金を攻めよ」に関連する格言


 

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