[図1]
上の [図1] は、2017年9月19日に行われた第65期王座戦五番勝負 第2局 羽生善治 王座 対 中村太地 六段で、147手目に羽生王座が王手に対して▲6六香と合駒をした局面。先手が▲8四玉~▲8三玉と指して入玉すると、後手は寄せることが難しくなってしまう。ここは△6六同馬が「玉は下段に落とせ」で、▲8四玉を許さない好手。部分的には大きな駒損であるが、相手玉を寄せてしまえば関係ない。以下、▲同玉△8六馬と上部脱出を阻止して、後手の勝ちとなった。[図2]
上の [図2] は、2018年2月24日に行われた第43期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、85手目に永瀬七段が「玉は下段に落とせ」を狙って▲2二銀と打った局面。後手は△同玉と取ってしまうと、入玉が遠くなるうえに、▲2四飛△同歩▲同角が飛車金両取りになる。そのため、本譜では取らなかったが、大きな攻めの拠点として残った。- スポンサーリンク -
将棋解説 |
---|
実戦解説一覧 |
- スポンサーリンク -