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1手詰の問題【第15問】
[第15問]
ここがポイント!
実戦にはない面白い形ができるのも、詰将棋の魅力です。
1手詰の第14問
1手詰の第16問
(もう少し下に解答・解説があります。)
第15問の解答・解説
[第15問の解答]
▲9一飛成 までの1手詰。
盤上を広く見ると、攻め側の駒は9九の飛車しかありません。
そして王手をかけるには▲9一飛成(不成)しかありません。
「こんな王手で詰む訳が…」という感覚は正しいのですが、
盤上に駒がたくさんあるので、玉側の持ち駒が歩しか残っていません。
△2一歩と打つことができれば良いのですが、2三に歩があるので二歩の反則です。
3一~8一に歩を打っても二歩ですし、仮に打てても無駄な
合駒です。
よって、玉方に
王手を受けることのできる手がないため、
詰みとなります。
詰将棋でも自玉の有無を除いて本将棋と同じ駒の種類及び数となります。
本問のように分かりやすい問題は少ないですが、
例えば、盤上と攻め方(攻める側)の
持ち駒に桂(や成桂)が4枚ある場合、
玉方の持ち駒には桂がない、ということになります。
本サイトでは、本問を除き、すべての駒が表示されているので分かりやすいですが、
詰将棋の問題図において、玉方の持ち駒が「残り全部」となっている場合も多いです。
合駒が絡む問題では、表示されている各駒の枚数を確認して、
引き算で残り(=玉方の持ち駒)の枚数を計算することも重要となります。
高度な問題では、合駒が限定され、より複雑な変化と深い味わいが生まれます。
尚、創作詰将棋において「合駒を限定させるためだけに駒を多く盤上に配置する」
ということは「美しくない」という共通認識があります。
本問は特殊性や面白さを知ってもらうために作りましたが、美しくはありません。
1手詰の第14問
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