【将棋格言】
竜は敵陣に馬は自陣に

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「竜は敵陣に馬は自陣に」の読み方

りゅうはてきじんにうまはじじんに

「竜は敵陣に馬は自陣に」に関連する主な駒

「竜は敵陣に馬は自陣に」の出現頻度

★★☆☆☆

「竜は敵陣に馬は自陣に」の説明

竜も馬も攻防共に強力であるが、強いて言えば、竜は敵陣内で横利きを生かして攻めに使い、馬は自陣の自玉付近で受けに使う方が向いている、ということ。
馬の守りは金銀三枚」という格言からも馬の守備力が高いことは分かる。さらに、馬は自玉付近へ引き付けやすいうえに、狙われても逃げ出しやすく、攻めに転じやすいという特長が竜よりも優れている。但し、馬は攻撃力も高いので、実戦的には敵陣で使うことの方が多い。「馬は自陣に」という表現は、「竜と馬のどちらかを守りに使うのであれば馬を優先する」あるいは「馬を攻めに使いづらい状況ならば、しっかりと守りで使う」という意味合いで捉えておく方が良い。
尚、竜を自陣に引くことは比較的少ない。この場合、竜が囲いから離れた場所にいて、横利きを生かした受けになることが多いものの、攻めには働きづらいので粘る展開になりやすい。

「竜は敵陣に馬は自陣に」の例

【将棋格言】第32期竜王戦七番勝負 第1局 広瀬章人 竜王 対 豊島将之 名人で「竜は敵陣に馬は自陣に」となった局面

[図1]

上の [図1] は、2019年10月11日から12日にかけて行われた第32期竜王戦七番勝負 第1局 広瀬章人 竜王 対 豊島将之 名人の143手目に先手の豊島名人が▲2一飛成とした局面。先手も後手も「竜は敵陣に」あって、強烈な攻め合いとなっている。この後、後手玉にはすぐに必至がかかった。対して、先手玉には王手が12回もかかったが、何とか凌ぎ切った。
【将棋格言】第3期叡王戦決勝七番勝負 第2局 金井恒太 六段 対 高見泰地 六段で「竜は敵陣に馬は自陣に」となった局面

[図2]

上の [図2] は、2018年4月28日に行われた第3期叡王戦決勝七番勝負 第2局 金井恒太 六段 対 高見泰地 六段の91手目に後手の高見六段が▲6八馬と引いた局面。先手も後手も「馬は自陣に」あって、粘り合う展開となっている。この後、じりじりとした押し引きが続いたものの、お互いがタイミングを見計らって馬を攻めに使った。

「竜は敵陣に馬は自陣に」に関連する用語

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