[図1]
上の [図1] は、第43期棋王戦五番勝負 第1局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、112手目に後手の永瀬七段が△2四玉と上がった局面。形勢は先手が良いものの、「中段玉は寄せにくし」で、入玉による逆転まで狙っている。(図2へ続く)[図2]
上の [図2] は、[図1] の後、攻防が続き153手目に渡辺棋王が▲1四角と打った局面。△同玉と取ると、▲2四金△同竜▲同馬で後手玉が詰んでしまう。手順に自陣まで利いている角を打つことができた。(図3へ続く)[図3]
上の [図3] は、[図2] の後、攻防が続き173手目に渡辺棋王が4二にいた馬を▲1五馬に引いた局面。△同銀と取ると、2一の飛車の利きが2七まで通るため、▲1七歩△同玉▲1八飛で後手玉が詰んでしまう。手順に強力な馬を自陣に近づけることができた。(図4へ続く)[図4]
上の [図4] は、[図3] の後、攻防が続き189手目に渡辺棋王が▲4九角と打って、後手の永瀬七段が投了した局面。以下、△6九玉▲7九金△5九玉▲6八銀のように詰みとなる。図1から投了まで正確な指し手が続いたものの77手もかかっている。「中段玉は寄せにくし」が実感できる。- スポンサーリンク -
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