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「下段の香に力あり」の読み方
げだんのきょうにちからあり
「下段の香に力あり」に関連する主な駒
「下段の香に力あり」の出現頻度
★☆☆☆☆
「下段の香に力あり」の説明
持ち駒の香を打つ際はなるべく下の段に打った方が、歩で取られにくいうえに働きが増えやすいので良い、ということ。「香は下段から打て」や「香は控えて打て」のようにも言われる。
香は簡単に歩で取られないことが重要である。そのためには、香が相手の駒の利きから離れていることが望ましく、歩の連打が実現しづらくなる。また、香の後ろを空けなければ飛車の打ち込みなどは生じないし、香の近くの利きが受けに働く場合もある。
例外的に、下段の方が歩などを打たれやすいか、あるいは将来的に自分の駒によって香の利きを遮ってしまう変化がある場合には、中段に打つ手が有力になり得る。
「下段の香に力あり」の例
[図1]
上の [図1] は、先手が「下段の香に力あり」で▲6九香と打った部分図。後手からの△6八成桂を防ぎつつ、次に▲6二香成を狙っており、絶好の攻防手となっている。
[図2]
上の [図2] は、2020年11月7日から8日にかけて行われた
第33期竜王戦七番勝負 第3局 豊島将之 竜王 vs 羽生善治 九段の112手目に後手の豊島竜王が△2一香と打った局面。
△2七香と打って王手をかけるよりも瞬発力は劣るものの、△2七歩成を狙った方が確実に銀を剥がせるので攻めとしては厳しく、「下段の香に力あり」となっている。また、後手の飛車が狭くて取られそうになっている状況で▲2一飛を防いでいる意味合いもあるため、最下段が最も望ましい。
「下段の香に力あり」に関連する用語
「下段の香に力あり」に関連する手筋
「下段の香に力あり」に関連する格言
桂は控えて打て
5三のと金に負けなし
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