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「大駒は離して打て」の読み方
おおごまははなしてうて
「大駒は離して打て」に関連する主な駒
「大駒は離して打て」の出現頻度
★★★☆☆
「大駒は離して打て」の説明
成っていない大駒は相手の駒の近くだと狙われやすいうえに、相手に近づきながら成った方が脅威になりやすいため、最初に打つ時は相手の駒が利いているマスから離した方が良い、ということ。
尚、「離す」と言っても「最も遠ければ良い」という訳ではない。特定の方向に対して大駒を使う場合には、利きを遮断されたり、両取りをかけられたりしないことが重要である。そして、それらを満たした候補が複数ある場合に、相手の駒が利いているマスに接していないことが条件として加わり、その中では遠い方が無難、近い方が攻撃的になりやすい。もちろん、大駒を2方向以上に使う場合には、打ち場所が限定されるので、離すか否かはあまり問題とならない。
逆を持った際の考え方として、「
大駒は近づけて受けよ」という格言もある。
「大駒は離して打て」の例
下の [図1] は、3手詰の詰将棋である。
[図1]
[図1] から▲2二角と玉に近づけて打ってしまうと、△1二玉と引かれてしまい、次がない。正解は初手▲3一角で、「大駒は離して打て」となる(下の [図2] )。これで△1二玉と引かれても、▲2二角成と馬を作りながら王手をかけることができるので詰みとなる。
[図2]
[図3]
上の [図3] は、2020年1月12日から13日にかけて行われた
第69期王将戦七番勝負 第1局 渡辺明 王将 対 広瀬章人 八段の投了図から△2三同金と応じた場合の局面。後手玉と接するように▲6二飛と打って王手をかけてしまうと、玉を逃げられた後に、持ち駒が銀1枚では詰まない。ここは「大駒は離して打て」で▲7二飛か▲8二飛と打てば、△5一玉や△5三玉に対して▲6二飛成の王手が生じるため詰みとなる。
「大駒は離して打て」に関連する用語
「大駒は離して打て」に関連する手筋
「大駒は離して打て」に関連する格言
大駒は近づけて受けよ
鬼より怖い両王手
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