【将棋用語】
穴熊の姿焼き

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「穴熊の姿焼き」の読み方

あなぐまのすがたやき

「穴熊の姿焼き」の説明

穴熊側が囲いを残したまま大きく形勢を損ねていること。
穴熊自体は固いため詰みまでの手数はかかるが、逃げ場もないため、攻めが切れてしまうと千日手・持将棋引き分け・宣言などを狙うことがかなり難しい。穴熊の欠点の1つと言える。

「穴熊の姿焼き」の用例

【将棋用語】穴熊側の攻めが切れて「穴熊の姿焼き」となっている局面

[図1]

上の [図1] は、先手が後手の攻めを受け切った局面。後手の駒損がひどく、先手がじわじわと穴熊を崩していけばよい状況で、後手に勝ち目がないため「穴熊の姿焼き」となっている。
【将棋用語】入玉を許してしまい「穴熊の姿焼き」となっている局面

[図2]

上の [図2] は、先手が入玉した後に、玉を安全にさせた局面。後手は駒得であり、穴熊も堅陣であるが、先手玉を詰ます見込みがないため、形勢は先手勝勢で「穴熊の姿焼き」となっている。
この後、後手の唯一の望みは、相入玉による持将棋引き分けである。しかし、先手が正確に指せば、後手の入玉は困難であるし、後手が大きく駒損することも避けられない。棋力が高い人同士の対局であれば、この辺りが投了局面となっても、何ら不思議はない。

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