[図1]
上の [図1] は、相手玉を追い詰めつつある部分図で、先手の持ち駒は金3枚と銀1枚である。ここから持ち駒を使って王手をかけると▲5二金打 △3二玉 ▲4二金打 △2二玉 ▲3二金打 △1三玉 ▲2二銀 △2四玉のようになる(下の [図2] )。[図2]
上の [図2] のようになってしまうと「王手は追う手」で後手玉は捕まらないし、王手をかけるために打った金駒が働くこともない。[図3]
▲2二金は王手ではないが、後手玉の逃げ道がないため、必至がかかっている。[図4]
上の [図4] は、第43期棋王戦五番勝負 第5局 渡辺明 棋王 対 永瀬拓矢 七段の対局で、102手目に永瀬七段が△5九銀と打って王手をかけた局面。これは「王手は追う手」であり、▲7八玉と逃げられて、後手は持ち駒があと2枚足りない。もちろん、これは永瀬七段も分かっており、形作りではある。もし、後手の持ち駒が豊富にあったとしたら△5九銀の代わりに、△7六歩や△8五桂と打って7七の金を攻めたり、あるいは△8八金と打って▲7八玉と逃げられないようにしておきたい。- スポンサーリンク -
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