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「金は引く手に好手あり」の読み方
きんはひくてにこうしゅあり
「金は引く手に好手あり」に関連する主な駒
「金は引く手に好手あり」の出現頻度
★★☆☆☆
「金は引く手に好手あり」の説明
盤上の金について、狙われたり、働きが弱かったりする場合は引くと良くなりやすい、ということ。
注意点として、金を引く手は相手玉への脅威になりづらいので、守りの面でそれなりの効果が求められる。金を引いて生じ得るプラス要素としては「金が狙われなくなる」「囲いが堅くなる」「自陣の隙がなくなる」「相手の攻めが遅れる」などが挙げられる。このうち、できれば複数に該当することが望ましく、プラスが小さければ金を引かずに放置した方が良い場合もある。
もちろん、「とにかく金を引けば良い」という訳ではない。金の狙われやすさと働き具合がポイントとなるので、例えば上部からの攻めをしっかりと防いでいる中段の金を引いてはいけない。
「金は引く手に好手あり」の例
[図1]
上の [図1] は、2018年5月19日から20日にかけて行われた
第76期名人戦七番勝負第4局 佐藤(天)名人vs羽生竜王の45手目に先手の佐藤(天)名人が、8七にいた金を▲8八金と引いた局面。「金は引く手に好手あり」で、後手から△7八飛と打たれる変化がなくなり、だいぶ先手玉が安全になった。
[図2]
上の [図2] は、2018年10月11日から12日にかけて行われた
第31期竜王戦七番勝負 第1局 羽生善治 竜王 対 広瀬章人 八段の80手目に後手の広瀬八段が、(▲7三と に対して)6二にいた金を△6一金と引いた局面。「金は引く手に好手あり」で、7三の と金は盤上に残るものの、自分の金の利きをなるべく自陣に残すことで、先手から▲6一飛や▲7一飛のように飛車を打たれる変化が少なくなった。先手の持ち駒に飛車があることを踏まえた好手であった。
「金は引く手に好手あり」に関連する用語
「金は引く手に好手あり」に関連する手筋
「金は引く手に好手あり」に関連する格言
銀は成らずに好手あり
位を取ったら位の確保
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