横歩取り 4五角戦法対策(15)

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36手目△6八成銀までの概要

横歩取り 4五角戦法対策変化15
このページは、22手目△2三歩>28手目△3三桂>30手目△6六銀>32手目△6七銀成>36手目△6八成銀の変化(図1)からです。
横歩取り 4五角戦法対策15-1

[図1]36手目△6八成銀まで

△6八成銀に対しては、強く▲同玉と取ります。
(尚、▲4八玉でも優勢は維持できます。)

後手は△7八飛~△2八飛成で駒損を回復しつつ、挟撃を図ります。
これが先に成銀を捨てた効果で、先手玉が逃げづらくなりました。

ここまでの変化の解説ページリンク


36手目△6八成銀~40手目△2八飛成

[図1]から▲同玉 △7八飛 ▲5九玉 △2八飛成(図2)
横歩取り 4五角戦法対策15-2

[図2]40手目△2八飛成まで

[図2]では▲3三馬から後手玉に詰みがあります。
手数が長いので、いきなり読み切るのは難しいですが、
後手玉の形は、先手の持ち駒が、飛桂歩+「金駒3枚」で詰みと覚えます。
(厳密に言えば金が1枚は必要です。)

36手目に△6七角成とした変化では、
先手の持ち駒が飛桂歩+「金駒2枚」だったので詰みませんでした。

▲3三馬 △6二玉には▲5一銀と打ちます。これが大事な1手です。
△7二玉には▲8三銀と打ちます。後手玉が8三まできたときに、
先手の持ち駒が、桂歩+「飛金または金2枚」で詰みと覚えます。

7六の歩を取られないため、そして、8七に入玉されないために
縦横に利く駒が2枚必要なのです。

40手目△2八飛成~43手目▲5一銀

[図2]から▲3三馬 △6二玉 ▲5一銀(図3)
横歩取り 4五角戦法対策15-3

[図3]43手目▲5一銀まで

5一で清算したら、▲4一飛から再度の▲5一銀が大事な1手です。
前述の詰みの法則通り、8筋からの脱出に備えて、金を2枚残しておきます。
(49手目に▲6一金だと詰みません。)

43手目▲5一銀~49手目▲5一銀

[図3]から△同金 ▲同馬 △同玉 ▲4一飛 △6二玉 ▲5一銀(図4)
横歩取り 4五角戦法対策15-4

[図4]49手目▲5一銀まで

[図4]から△6一玉は▲6二金から早く詰むので△7二玉ですが、
▲4二飛成で後手は対応に困ります。

49手目▲5一銀~51手目▲4二飛成

[図4]から△7二玉 ▲4二飛成(図5)まで先手勝ち
横歩取り 4五角戦法対策15-5

[図5]51手目▲4二飛成まで

[図5]から△8三玉 ▲8四歩 △9四玉 ▲8六桂 △8五玉 ▲7五金 △8六玉 ▲7七金
以下詰みとなります。
この形は「7六の歩を取られない」「8七に入玉されない」が詰ますポイントです。

[図5]から6二に合駒をすると、少し手数は長くなりますが、
▲同銀成~▲8二金の送りの手筋で、
△同玉 ▲6二竜 △7二銀に▲7一銀~▲7二竜 以下並べ詰めとなります。

いずれも長手数の詰み手順ですが、この変化は完全に同じ局面になりやすいので、
詰む条件と、ポイントとなる手を覚えておけば難易度はグッと下がります。


次のページでは、少し戻って36手目に△3八金と打つ変化を解説します。


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