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54手目△3四飛までの概要
このページは、22手目△2三歩>28手目△3三桂>30手目△6六銀>32手目△6七角成>36手目△8七飛>54手目△3四飛の変化(図1)からです。
[図1]54手目△3四飛まで
△3四飛は先手玉に対する詰めろになっていないだけでなく、
持ち駒の飛車を手放したので、先手玉の寄せが遠くなっています。
その代わり、3二の銀に紐を付けつつ、▲2二飛成~▲3三金を防ぎ、
また、次に△5二金と受ける手が生じています。
受けの狙いが多く、粘ることによって、先手のミスに期待する指し方です。
▲2二飛成も有力ですが、それ以外の寄せ方で▲5四歩と打つ変化を解説します。
先手玉が少し安全になった訳ですから、先手も少し攻めを遅らせて良い訳です。
歩を使った攻めは受けづらいことが多いですし、
万が一失敗しても、損失が少ないので逆転されるリスクを減らすことができます。
対して△4五角と打つ切り返しが少し気になりますが、
▲3六桂としっかり受けておけば、4四からの上部脱出を防ぐこともできています。
ここまでの変化の解説ページリンク
54手目△3四飛~57手目▲3六桂
[図1]から▲5四歩 △4五角 ▲3六桂(図2)
[図2]57手目▲3六桂まで
後手が抵抗するならば△2五香と王手するしかありません。
対して、単に▲1六玉は△3六飛~△1二角で飛車を素抜かれてしまいます。
△2五香には▲2六歩と合駒をしてから▲1六玉とかわすのがポイントで、
飛車の素抜きを防いでおけば問題ありません。
(3四の飛車が動いて王手になる手がありません。)
57手目▲3六桂~61手目▲1六玉
[図2]から△2五香 ▲2六歩 △同香 ▲1六玉(図3)まで先手勝ち
[図3]61手目▲1六玉まで
[図3]から△2八香成は▲5三歩成 △3三玉 ▲3二飛成 △同玉 ▲4一馬 △2一玉
▲2二歩以下詰みです。
[図3]から△5四角ならば▲4一金 △3三玉 ▲5四馬 △同飛 ▲1一角 △3四玉
▲3二飛成とします。以下、後手玉に手数の長い詰みが生じているのですが、
詰ます必要もないので▲6六角成と縛って詰めろをかけても勝ちです。
次のページでは、少し戻って
36手目に△6四飛と打つ変化を解説します。
(07)54手目△6七角
(09)36手目△6四飛
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