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40手目△5四香までの概要
このページは、22手目△2三歩>28手目△8七銀>38手目△6五桂>40手目△5四香の変化(図1)からです。
[図1]40手目△5四香まで
△5四香に対しては▲同飛と取る1手です。
△5四同歩と上ずらせておくと攻めやすくなるというメリットもあります。
そして、▲3二香成と金を取ってから▲4八玉とします。
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40手目△5四香~45手目▲4八玉
[図1]から▲同飛 △同歩 ▲3二香成 △同銀 ▲4八玉(図2)
[図2]45手目▲4八玉まで
後手は△8九飛と打って▲8六馬を防ぎつつ△9八と~△8八と を狙いますが、
先手は▲5三角から2枚目の馬作りを目指します。
45手目▲4八玉~50手目△9八と
[図2]から△8九飛 ▲5三角 △3三銀 ▲7九歩 △9八と(図3)
[図3]50手目△9八と まで
以下、もう少し落ち着く局面まで解説します。
実戦で、この辺りまで完全に同一局面となる可能性は低いですが、
後手陣の形が似ていることは多いので、参考になる手順もあると思います。
先手の欲しい駒は桂で、▲4五桂と打つことができれば寄せの形も見えてきます。
よって、▲6六歩と桂取りを見せますが、後手も6七で清算して攻め続けます。
50手目△9八と~59手目▲6七同馬
[図3]から▲6六歩 △4二銀 ▲8六角成 △6七香 ▲4二馬 △同玉 ▲6七金 △同銀成 ▲同馬(図4)
[図4]59手目▲6七同馬まで
お互いが最善を尽くすと手順は長くなりますが、覚える必要はありません。
先手は玉を安全にしてから桂香で反撃に移ることが狙いです。
そのために、自陣へ金駒を投入してしっかりと受けることが重要です。
59手目▲6七同馬~73手目▲5九金打
[図4]から△7九飛成 ▲6八銀 △9四角 ▲7九銀 △6七角成 ▲6五歩 △6九飛 ▲5八銀 △同馬 ▲同玉 △7九飛成 ▲4八玉 △6七角 ▲5九金打(図5)にて先手有利
[図5]73手目▲5九金打まで
[図5]は銀香交換で先手の駒損ですが、先手玉の方が堅くなっています。
[図5]では△6八銀のような手が部分的な攻めの手筋ですが、
▲8六角が王手銀取りになるため、意外と後手からの攻めがありません。
よって、後手は△8八と と寄せていくか、
あるいは△3二金や△2三角成のような陣形整備が有力ですが、
桂香を使って後手玉に迫れば、駒損の回復も見込めます。
飛車角を手持ちにしていることもあって形勢は先手有利で、
すぐには負けにくく、また間違えにくい局面です。
次のページでは、少し戻って
38手目に△9八と と引く変化を解説します。
(21)40手目の分岐まで
(25)38手目△9八と
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